自己愛の過剰摂取

メンヘラオタクが暇つぶしに何か書きます 

ごみ

初めてそこに入れたとき、彼女のよがるその体を、苦しそうなその顔を、消えてしまいそうに細い吐息を、目の前で感じてしまったとき、自分が彼女とは全く違う性であることを感じた。動くたびに、求められる。自分が男で、彼女が女であることが、ありありと浮かんでくる。彼女に求められるたびに、これをめちゃくちゃに壊してしまいたくなる。自分は一生女になれない。一生このか弱く異性を求め続ける女性にはなれないんだということが、本当に悲しかった。自分はただ醜く動いていくだけ。何もない。生殖のために生み出された機械のような、規則的な動作のみ許されていた。何もかもめちゃくちゃにしてやりたくて、激しく動いて名前を呼んだ。せめて自分だけ見てほしかった。こんな行為誰でも良かったんだと思う。ただ動くだけ。自分でなくても構わなくても、自分だけ見てほしかった。それがせめてものの抵抗のように感じられた。

自分は一生かわいい女になんてなれない。一生性に囚われてせめてめちゃくちゃにしてやることくらいしかできない。どうすることもできないことが分かった。自分は一生他者から何かを奪えない。可愛くないから。ただ醜く、消費されていくだけ。